こんにちわ。 わかくさ整骨院高松院の西山です。
足関節と足部は歩行時の推進、荷重の緩衝、安定の3つの機能が必要で多くの靭帯や筋肉によってアーチを形成しそのアーチによって3つの機能を得ています。
今回は、足関節と足部の役割や構造も踏まえて、疾病や予防法について書いていこうとおもいますのでよろしくお願いいたします。
1 足関節と足部とは?
2 足関節と足部の疾病
3 疾患の予防
この流れで書いていきますのでよろしくお願いいたします。
まず、足関節の構造は下腿と呼ばれる脛骨、腓骨、距骨から構成されていて距腿関節とも呼ばれています。足関節は距骨が距腿関節窩にはまり込んでいる構造をしていて荷重時の関節安定は多くの骨に依存しています。 距腿関節によって足首を上げたり(背屈)、下げたり(底屈)の動作を行うことができます。
また、距骨と踵骨からなる距骨下関節の運動により足首を内側、外側に曲げたり、捻ったりすることができます。 距腿関節と距骨下関節が連動すると足首を回すという複雑な動作を行うことができます。
足部とは26個の骨から成り立っていて、足根骨、中節骨、趾骨に分かれます。
1)足根骨
足根骨は足の後半部を占める骨で7個の骨からなる。 足根骨は近位列の距骨、踵骨と遠位列の(足の)舟状骨、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨からなります。
2)中足骨
中足骨は5本の長骨からなり、内側より第1~5中足骨とよばれます。近位端の中足骨底、中央の中足骨体、遠位端の中足骨頭の3部からなります。
3)趾骨
足の趾骨は手の指骨と同様に第2~5趾ではそれぞれ3個の趾骨からなり、近位端から基節骨、中節骨、末節骨とよばれます。 母指には中節骨がなく、基節骨と末節骨からなります。中足骨と同様に近位端の底、中央の体、遠位端の頭の3部からなります。
4)縦足弓と横足弓
足の骨は靭帯によって補強されて、全体として弓なりになっています。 縦方向の弓を縦足弓といいます。縦足弓には内側半と外側半があり、内側半は踵骨、距骨、舟状骨、楔状骨、第1~3中足骨を重ねる列でスプリングの役目を負い、外側半は踵骨、立方骨、第4~5中足骨を連ねる列で体重を支えます。
また、遠位列の足根骨が横に凸の弓をなして並びます。これを横足弓と呼びます。この二つの足弓によって足底にはドーム状の空間ができます。これがいわゆる土踏まずと呼ばれます。
1)足関節・足部の捻挫
足関節の捻挫は日常的にみられる外傷の1つです。
①外側側副靭帯損
足関節を内返しすることによって発生する。外側側副靭帯は存在部位によって前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靱帯の3つに区別されるが、臨床的に最も多く見られるのは前距腓靭帯損傷になります。前距腓靭帯には足関節の内返しを抑制する機能だけでなく、距骨の前方移動を抑制する機能もある。前距腓靭帯損傷(2度、3度)では足関節内反動揺性、前方引き出し症状が著明となります。
②内側側副靭帯損傷
足関節の内側側副靭帯は存在部位によって脛舟部、前脛距部、脛踵部、後脛距部の4つに分類されます。全体として三角形の形状を呈していて、三角靱帯とも呼ばれます。内側側副靭帯損傷は足関節を外返しすることによって発生するが、外側側副靭帯に比べ強靭であるため、しばしば内果の裂離骨折となります。
2)扁平足障害
足には上記でも説明したとおり、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つが存在しますが、このうち内側縦アーチが低下したものを扁平足といいます。
扁平足の発生には、先天性、外傷性、麻痺性など、種々の要因が関与します。また扁平足は発生時期によって3つに分類されます。
① 小児期扁平足
アーチを保持する筋、骨、靱帯などの発育が未熟なため生じる。一般的には無症状であり治療の対象となることは少ない。成長に伴いアーチは正常に形成され、予後は良好である。
② 思春期扁平足
運動量の増加、運動強度の増加に伴いアーチの低下が生じる。足根骨癒合症を合併することが多く、観血療法が選択される場合もある。
③ 成人期扁平足
加齢による筋力低下、肥満による体重増加が原因となりアーチの低下が生じる。進行すると後脛骨筋の炎症、変性、断裂を伴い痙性扁平足(痛みを伴う)へと移行する。
3)アキレス腱滑液包炎
アキレス腱の踵骨付着部には2つの滑液包が存在していて、腱部の摩擦を軽減する役割を果たしています。アキレス腱の背側に存在する滑液包をアキレス腱皮下滑液包、腹側に存在する滑液包を踵骨後部滑液包といいます。
発生機序としては、長時間の歩行などによって、滑液包がアキレス腱との摩擦あるいは圧迫刺激を受け炎症を起こす。従来は欧米人に好発していたが、日本でも現在は頻発している疾患の1つです。
症状として、アキレス腱付着部の圧痛や歩行時痛、革靴など不適合な靴により症状の増悪、またアキレス腱付着部に母指頭大の腫瘤を認める場合があります。
4)有痛性外脛骨

足の舟状骨内側に存在する過剰骨が疼痛の原因となる疾患。外脛骨の発生率は10~20%と言われています。有痛性外脛骨は10~15歳の女性に多く、体重増加、運動量の増加などが関係するといわれています。また同部位には内側縦アーチの保持に関与する後脛骨筋が付着しており、扁平足のある患者に発生する傾向があります。
発生機序としては、運動量増加に伴い徐々に疼痛が出現する場合と、関節の捻挫などの外傷を契機として出現するものがあって、成人期に発生する有痛性外脛骨の多くは外傷を契機とします。
症状は足部内側に骨性隆起を認めて、局所に圧痛、発赤、熱感がみられます。靴を履いた際に同部が圧迫されて痛みを訴える。
5)足底腱膜炎
足底腱膜炎は足底腱膜の炎症で圧痛部は一般的に内側縦アーチに存在する。ランニングなどにより外力が繰り返し足底腱膜に加わることで発生します。
6)外反母趾

外反母趾は第1指がMP関節で外反する足趾の変形です。本症は女性での発生が多く、その発生要因には種々の因子が考えられますが、ハイヒールなどつま先の細い靴や内側縦アーチの低下(扁平足)は外反母趾発生の大きな要因となる。
症状しては、第1指MP関節部に疼痛及び外反変形がみられる。中足骨頭の内側突出に伴う滑液包の炎症と肥厚(バニオン=腱膜瘤)が生じる。変形が強くなると第1指が第2底指の底側に入り込み第2、第3指のMP関節底側に胼胝(タコ)を形成する。
以上が足関節や足趾の代表的な疾患となりますが、他にもモートン病等の疾患もありますがまた別のブログでご紹介します。
① ウォーミングアップとクールダウン
こちらの説明は下記のブログを参考にしてください。
https://wakakusa-t.com/blog/20230313_1614/
② 自身にあった靴を選ぶ
先の細い者や横幅の狭い靴を履き続けると、足の形が靴の形状に合わせていくようになり上記にも書いた外反母趾になりやすくなります。
また、靴のサイズが大きい場合も靴の中で足がつま先側に滑りやすくなり、摩擦で靴 擦れ起こして痛みを感じることが多くなります。また、擦れすぎると皮膚が硬くなって魚の目やタコの原因ともなります。
③ インソール等の装具の使用
扁平足にはインソールを使用することによって痛みや疲れを改善することが可能となります。また外反母趾にも痛みを軽減できる装具もありますので有効に装具を使用することをお勧めします。 症状が酷ければ、一度、病院で診察してもらいましょう。
④ 下腿部や足趾のトレーニング
足関節や足趾に対しては支える筋肉の筋力アップも必要となります。当院でも簡単な筋トレを指導することも可能ですので気軽に聞いてください。
最後に
わかくさ整骨院高松院では、足関節や足趾のトラブルでお悩みの患者様も治療に来られています。個々に合った治療やトレーニング方法もご提案させていただいておりますので一度ご連絡、ご予約頂けたらと思います。
予約はこちらから
https://wakakusa-t.com/calendar.php?menu=517
わかくさ整骨院高松院
診察時間
月~土曜:AM 8:30~12:00
PM14:00~19:00(土曜 18:00まで)
休診日
水曜午後、日曜、祝日(お盆、正月休みも含む)
住所:高松市元山町1164-8
電話:
087-868-4870