新年あけましておめでとうございます。 高松市元山町にあるわかくさ整骨院高松院の西山です。 今年も皆様にお役に立てる情報を書いていきますのでよろしくお願いいたします。
スポーツや日常生活のふとした際に、関節を捻って捻挫をしたり、また身体を打って打撲したことがある方も多いとおもいますが、時間が経てば自然に治るだろうと自己判断で過ごしたことはありませんか? 捻挫や打撲も酷くなると、時間の経過と共に身体に弊害が起きる場合もあるので注意が必要になります。
今回は、捻挫と打撲時に必要な処置と対応について書いていきますのでよろしくお願いします。
1 捻挫とは
2 打撲とは
3 対処法
この流れで書いていきますのでよろしくお願いします。
捻挫とは、骨と骨の間に起こる急激なねじれ、あるいは激しい外力による関節周辺の関節包や靭帯の損傷のことをいいます。
1)原因
大部分が関節損傷が該当します。
主に関節を構成する一方の骨に外力(牽引力、圧迫力、屈曲力、捻転力)が加わる場合と損傷を受ける反対側に外力が加わる場合(例:膝関節に外転を強制する外力が加わって内側側副靭帯が損傷されるなど)に大別されます。
外力の働き方による分類
(1)関節に正常の関節運動範囲を超える外力が作用した場合(過伸展、過屈曲)
(2)異常運動を強制する外力が作用した場合 (膝関節への内転・外転)
(3)生理的範囲内でも繰り返し外力が作用した場合
2)症状
症状としては、痛み、腫れ、皮下出血斑、限局性圧痛、関節血腫などがみられます。 また、痛みが著しい場合には関節の機能障害を伴います。急性期の場合、筋弛緩が十分に得られにくいので関節不安定性が正しく把握するのが困難なこともあります。急性期の症状が軽快していくと関節の運動制限も回復していくので筋弛緩も十分に得られるようになり、靭帯の損傷に応じた不安定性も確認できるようになります。
損傷の程度による分類
第Ⅰ度
靭帯繊維の微小損傷であり、痛み、腫れ(出血)も少なく、圧痛、機能障害も軽く、
不安定性は認められない。
第Ⅱ度
靭帯の部分断裂であり、不安定性が軽度から中等度にみられ、機能障害も認められ る。
第Ⅲ度
靭帯の完全断裂であり、関節の不安定性が著明にみられ、機能障害も高度である。
関節形態や外力の種類にもよるが、靭帯の完全断裂が発生すれば脱臼に至ることも
ある。
3)好発部位
捻挫で多く見られる部位は足関節で、階段を踏み外したり、凸凹の地面に着地したり、スポーツではジャンプして着地に失敗した際に足関節が内反方向に捻じれることによって外くるぶしにある外側靭帯が損傷することによって起こります。
外側靭帯と図②の腓骨(外くるぶし)と図③の距骨を繋ぐ前距腓靭帯、後距腓靭帯と腓骨(外くるぶし)と図④の踵骨(かかとの骨)を繋ぐ踵腓靭帯の3つからなります。
外側靭帯と周囲の筋肉が協働して足関節の安定性を保っていますが上記に書いた発生機序で足関節に内反が強制されることによって靭帯を損傷してしまいます。
4)経過と予後
第Ⅰ度の損傷であれば的確な治療を行うことで治癒するものがほとんどですが、第Ⅱ度以上の損傷は損傷を軽視すれば症状は長く残存して関節の動揺性、非生理的肢位(外反膝、外反肘など)、関節変形などの関節機能障害を残すことがあります。 第Ⅲ度の損傷は観血療法(手術)が行われる事が多い。
急性期に正しい判断と適切な治療が必要となります。特に荷重関節である下肢の関節損傷は注意が必要となります。
打撲とは、転倒や強くものにぶつかるなど体外からの力による傷口を伴わない軟部組織の損傷の事をいいます。 主な損傷部位は皮下組織と筋肉で全身のあらゆる部分に起こります。特に注意を要する部位は顔面、頭部、胸腹部、骨盤腔は重要臓器の損傷を合併する場合があります。
1)症状(特に気を付ける部位)
①頭部の場合
・頭痛
・意識障害
・記憶障害
・めまい
・しびれ
・脳震盪
等の症状が見られます。
頭部の打撲は致命的な事態にもなりえるので注意が必要となります。 1分以上意識 が戻らない場合には危険な状態なので医療機関に行く必要があります。 頭部の打撲 の場合、脳へのダメージも考えて経過観察も必要となります。 いつもと様子が違っ たり、認知障害がある場合は専門医がいる医療機関へ受診してください。
②目の場合
・目の痛み
・目がかすむ
・視力低下
・目からの出血(液体の流出)
等が症状が見られます。
目の打撲の場合、眼球自体も損傷している可能性が高くなり、危険な状態になりや すいので専門医の診察を受けてください。
眼球は眼窩と呼ばれる骨のくぼみに収まっています。 眼窩には眼球とその付属器官
(視神経、外眼筋、涙腺)が入っています。 眼窩は骨が薄い為、骨折しやいので予
後が大事となります。 骨折した骨片が眼球や神経を傷つけて視力への影響がでるの
速やかに専門医の診察を受けてください。
③胸部、背部の場合
・受傷した局所の腫れは比較的軽度でときに皮下出血斑が見られる。
・損傷部の圧痛および深呼吸、咳、くしゃみで痛みが増強する。
・体幹の動き(側屈、屈伸、捻転)に伴い局所に軽い運動時痛がでる。
・一般に痛みに伴う可動域制限は見られない。
胸部や背部の打撲はスポーツ外傷、転倒、高所からの転落等のさまざまな原因があ り、胸壁や背部に直接打撃を受けて発生します。 特に青少年期までの人の肋骨は弾力 性に富むため肋骨骨折を伴わない胸腔内臓器損傷がみられ、外観の状態と損傷の程度 が平衡しない場合があるので注意が必要です。
経過と注意点とすれば、受傷直後や処置時に呼吸困難、チアノーゼがみられるもの、 外観上の所見に比べ異常に激しい痛みを訴えるものでは、胸腔内臓器損傷の合併の可 能性が高く、救急医療機関への移送を含め早急に適切に対応することが必要です。
捻挫や打撲をした場合は、まず患部を冷やすようにします。応急手当としての方法でRICE処置(ライス処置)という処置方法がありますので紹介したいと思います。
RICE処置とは
Rest ・・・安静にする(患部が動揺しないように)
Ice ・・・冷やす
Compression ・・・圧迫する (弾性包帯等で軽く圧迫)
Elevation ・・・挙上する (患部を心臓より高い位置に挙げる)
上記の頭文字をとってRICE処置といいます。
打撲の場合・・・ 打撲した患部を安静に保持して炎症や痛み緩和の目的で冷やします。
打撲した患部を包帯などで固定して腫れや内出血を防ぐようにしま
す。 打撲した患部は心臓より高い位置に保つようにしてください。
捻挫の場合・・・ 捻挫した患部は動かさずに安静を保ちます。 患部の状態(痛み、腫れ
内出血)を確認して骨折していないかも確認します。 患部をよく冷や
して固定します。 痛みが激しく、腫れが酷い場合は専門医の診察を受
てください。
RICE処置を受傷直後から行うことで、捻挫や打撲の予後も良くなります。ただし、上記にも書いたように応急手当であって治療ではありませんので、処置後は医療機関を受診するようにください。 また、いつ、どこで、どのような状況で受傷したかは覚えておくと医療機関で受診する際にスムーズとなります。
最後にわかくさ整骨院高松院では、捻挫や打撲の際にも患部以外の関連した筋肉を治療し患部の負担を軽減する手技や痛みや損傷した組織の回復を促進する電気治療も行っています。捻挫や打撲は治療が早いほど予後もくなりますのでお気軽にご連絡ください。
下記からご予約ください。
https://wakakusa-t.com/calendar.php?menu=517
わかくさ整骨院高松院
診察時間
月~土曜:AM 8:30~12:00
PM14:00~19:00(土曜 18:00まで)
休診日
水曜午後、日曜、祝日(お盆、正月休みも含む)
住所:高松市元山町1164-8
電話:
087-868-4870