尽誠学園高等学校→香川介護福祉専門学校→四国医療専門学校
2004~2011 デイサービスにて生活相談員従事
2016~2021 外科医院にてリハビリ業務従事
国家資格
柔道整復師
介護福祉士
股関節周辺やお尻から太ももにかけての痛みにお悩みの方へ
こんにちは。 わかくさ整骨院高松院の西山です。
腰痛があって、お尻から太ももまで痛みがあると訴える患者様も多くいらっしゃるとは思いますが、もしかしたらその腰の痛みや股関節周辺、太ももの痛みはお尻に原因があるかもしれません。今回はおしり周辺の疾患や治療法について書いて行こうと思いますのでよろしくお願いします。
① 股関節の構造について
② 股関節周囲の筋肉について
③ 股関節と臀部周辺の疾患について
④ 股関節周囲筋のストレッチ
この流れで書いていきますのでよろしくお願いします。
①股関節の構造について
股関節は寛骨(腸骨、坐骨、恥骨の3つの骨が結合)の外側面に深い半球状の陥凹部がありこれを寛骨臼と言います。 寛骨臼と大腿骨頭が連結して股関節になります。
②股関節周囲の筋肉について
筋肉には、起始と停止があります。起始とは筋の両端のうち動きの少ないほうを指し、動きの多いほうを停止といいます。 起始は体幹に近い近位端、停止は体幹から遠い遠位端になります。臀部の筋肉は寛骨から始まり、大腿骨に止まります。 骨盤の内側から起こる内寛骨筋と臀部にある外寛骨筋とに区別されます。
1 内寛骨筋
・腸腰筋(股関節の屈曲)
腸腰筋は大腰筋と腸骨筋という筋肉からなります。 この筋肉は腰椎から始まり大腿骨小転子に止まります。この筋肉は大腿を前にあげる作用があり、また下肢を固定すると上半身は前に曲がる作用があります。おじぎをしたり、仰向けから上体を起こす際に使う筋肉です。

2 外寛骨筋
これは殿筋群ともよばれます。
1 大殿筋(股関節の伸展)
殿筋群の中では最も大きく大殿筋とその表面をおおう皮下脂肪によって臀部のふくらみをつくります。股関節を伸展(大腿を後ろに引く)する主力筋です。階段を登る際には腸腰筋が大腿をあげて上段に足をおく作用をして、ついで大殿筋の作用により大腿を後方に引くことによって行われます。
2 中殿筋、小殿筋(股関節の外転)
中殿筋は大殿筋の下層にある筋肉で腸骨の後面からおこり、大腿骨の大転子に停止します。大腿の外転(大腿を体幹から遠ざける)させる作用がある。小殿筋は中殿筋のさらに下層にあって、中殿筋同様に大腿骨の大転子に停止し、大腿の外転に作用する。
中殿筋、小殿筋は歩行、姿勢保持に特に重要な筋肉で歩行時は下肢が交互に体重を支えます。この時立脚している側の中殿筋、小殿筋が働き、反対側の骨盤を挙上し遊脚を助け足を出すことができます。
立脚・・足裏で地面を踏み体を支える側
遊脚・・足を持ち上げ前に振り出す側

3外旋6筋(股関節の外旋)
梨状筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋は共通して外旋作用をもちますが、これに外閉鎖筋を加えて外旋6筋と呼びます。
この中では梨状筋について説明していきます。
梨状筋は仙骨前面から起こり、大坐骨孔を出て大腿骨大転子に停止します。大腿の外旋に作用します。 大坐骨孔は梨状筋によって梨状筋上孔、梨状筋下孔をつくります。梨状筋上孔には上殿動・静脈、上殿神経が通り、梨状筋下孔には坐骨神経、下殿動・静脈、下殿神経、内陰部動・静脈、陰部神経が通ります。
骨盤から始まり大腿骨に停まる筋肉は股関節の運動には無くてはならない筋肉で、その筋肉が下肢帯を支えます。

③股関節と臀部周辺の疾患について
1 変形性股関節症変形性股関節症は原因不明の一次性股関節症と基礎疾患に基づく二次股関節症に大別されます。

一次性股関節症は関節軟骨細胞の機能低下、関節支持組織の支持性の低下など高齢化に伴う退行性変性による変化があって、これに長年の機械的刺激が加わることにより関節の破壊、変形、修復がみられます。
二次性股関節症は先天的、後天的変形が基にあり発症するものがあります。二次的股関節症の多くは先天的股関節脱臼、臼蓋形成不全などの先天性の疾患によるものです。
症状
・疼痛
疼痛は股関節痛とは限らず、臀部痛、大腿部痛、あるいは膝上部痛を訴えることがある。 また、運動時痛や歩行時痛も認められます。
・可動域制限
可動域制限もみられ一般に疼痛の増強とともに股関節の可動域制限が生じます。初期はあまり制限がみられないが、次第に内旋、外転制限、ついで屈曲、伸展制限が起きます。外旋、内転運動が障害されること少ない。
・跛行(正常な歩行ができない状態)
疼痛、筋力低下、下肢短縮などにより生じます。
その他は大腿四頭筋、大殿筋などの筋委縮が種々の程度みられます。また股関節周囲筋の筋力低下もみられます。
2 鼠径部痛症候群

スポーツ選手、特にサッカーやラグビー選手に鼠径部周辺を中心とした不定愁訴(漠然とした体調不良などを訴えるが精査しても原因が分からない状態)を訴えることがあります。
初期では日常生活に大きな影響を及ぼすほどではなかった痛みが次第に慢性化し、悪化してくると日常生活では起き上がり動作やくしゃみ、スポーツ動作ではダッシュやキックなどで強い痛みを生じるようになります。素因としては鼠径ヘルニア、内転筋や腹直筋の起始部炎症があるといわれています。
自発痛が症例によってさまざまで、鼠径部、内転筋起始部に痛みを訴える例がもっとも多く下腹部や睾丸後方にもみられることがあります。
鑑別疾患としては筋損傷、疲労骨折、初期変形性股関節症、真性鼠径ヘルニアなどがあげらるが、明確な鑑別は困難とされています。
治療としてはスポーツ活動の中止どの保存療法、内転筋腱・腹直筋腱起始部切離術、鼠径
管後壁補強修復術などが行われています。
3 梨状筋症候群

坐骨神経は骨盤内から後方臀部に出るときに梨状筋下孔を通るのが普通で、この生体内最大の神経幹である坐骨神経が梨状筋によって絞扼障害(しめつけられること)を起こし、根性坐骨神経痛(神経根の障害、痺れを伴った疼痛)と同様な痛みを生じることがあります。
症状としては臀部から下腿にかけての痛みと、総腓骨神経支配領域に感覚・運動麻痺がみられます。
その他にも、坐骨神経痛等の疾患もありますが、また別のブログにてご紹介します。
④ 股関節周囲筋のストレッチ
股関節は日頃からストレッチしないとなかなか柔らかくならない関節です。それに加えてストレッチのやり方を間違えると股関節を痛めてしまう可能性もありますので、しっかりとストレッチ方法を身に着ける事が大切になります。また、股関節が硬かったら姿勢が悪くなり身体全体のバランスも悪くなり、腰痛の原因にもなりますので日頃から股関節のストレッチをして行きましょう。また、太もものストレッチも腰痛に有効なので自宅で簡単にできるストレッチをご紹介しますので参考にしてください。1 臀部のストレッチ
① 仰向けになり、右膝を両手で抱えます。
② 右膝を自身の胸に向かって引き付けていきます。 左膝は伸ばした状態か軽く曲げる。
③ ②の状態で15秒キープ。お尻の筋肉がストレッチされている事を意識する。
④ 左膝も同様に行う。

大腿四頭筋のストレッチ
1 正座になって右足を前に出す
2 1の上体で左大腿四頭筋がストレッチできていれば10秒キープ。
3 2でストレッチの効きが悪ければ、上体を倒していきストレッチできている所で10秒
キープ。この時、呼吸は止めずに深呼吸を繰り返しましょう。

最後に
わかくさ整骨院高松院では、股関節周辺や太ももに痛みを訴えて来院される患者さんも多くいます。 当院では患者様の症状にあった治療法を提案して痛みの軽減に努めています。
また、症状が酷い場合は鍼治療も提案させていただいております。 痛みが酷くなる前に治療を行うことで症状の改善が早くなります。 ご来院の際は、ネット予約や電話予約をしていただくと待ち時間もなくスムーズに治療を行えますのでご利用ください。
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わかくさ整骨院高松院
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このブログの記事は「西山浩太」が書きました。