こんにちわ。 高松市元山町琴電元山駅近くのわかくさ整骨院高松院、西山です。
今回は、「五十肩」について書いて行こうと思います。
1五十肩とは?
2症状、治療法
3事例紹介
4コッドマン体操とは?
はじめに
肩を動かすと痛い、腕が上がらない、夜、寝返りをした際に痛みで目が覚めてしまった等の症状がある方はもしかしたら「五十肩」かもしれません。
日常生活の中で、肩の痛みで行動の制限が出たり、睡眠が十分に取れなかったりしたらすごくストレスを感じますよね?
五十肩って何という方がほとんどだと思いますので、まとめてましたのでご覧ください。
五十肩とは40歳以後に発症し、加齢や過労による肩関節構成体の変性(滑液包や筋肉、腱などに炎症が起こる)を基盤として発症する原因がはっきりしない肩関節の疼痛と運動制限をきたす疾患をいいます。また肩関節周囲炎といわれるのも同様の疾患をさします。
五十肩は疾患名ではなく、腱板損傷、石灰性腱炎、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭腱炎などを含む総称のことをいいます。
40歳以後、とくに50歳~60歳代に多い。症状は発症時に急性に現れるものや徐々に現れるものもあり一定しない。肩の変形や筋委縮もないか軽度で、腫れや局所の熱感もない。日常生活において、帯やエプロンの紐を結ぶ、洗濯物を干すなどの動作や後ろの物を取る等の動作が困難となります。
症状は3期に区分されます。
1炎症期
期間は2~12週間程度。 疼痛がもっとも強い時期で、肩の前方あるいは奥の方に自発痛を感じこの痛みは上腕に放散することもあります。痛みは昼夜ともに持続して、夜間痛の為睡眠が障害されます。衣服の着脱などの日常生活が困難となる。この時期の運動制限は疼痛による要素が強い。
治療法
無理に動かさずに運動も控え、サポーターなどで肩の保温を図ります。とくに冬場は夜間に布団から肩が出ないような工夫が必要となります。
2拘縮期
期間は3~12ヶ月と長期に及ぶこともあります。拘縮が完成する時期で、日常生活で外旋、内旋、挙上、水平伸展などのあらゆる方向への運動制限が生じ可動域が減少し、可動域内で日常生活をするようになり、洗髪や女性の場合下着の着脱が不便となります。自発痛は炎症期に比べると軽減するが、就寝時の寝返りによる痛みで目が覚めることが多い。患部を温めたり、お風呂に入ったりすると症状が軽減することが多い。
治療法
可動域に応じたストレッチ、コッドマン体操などをおこなう。
患部の保温に努めてもらう。
3解氷期
拘縮が次第に寛解する時期で、日常生活の工夫や保温に努めている間に徐々に肩の動きが改善し、夜間痛も改善されてくる時期です。
治療法
徐々に自動運動域を増やしながら、ストレッチを継続していきます。
現在、受け持ちを担当させていただいている患者様が、五十肩の症状で来院されて治療をしていますので、治療内容や患部の状態の変化について一部ではありますが紹介されていただきます。
1)患者様情報
・60歳代 女性 左肩痛みで動かないと来院
・1週間前から痛みが出現。この頃から左肩の運動制限が出現
・来院前日に孫を起こそうとした際にバランスを崩して手をついた際に左肩を負傷。
2)身体状況
・運動制限、関節可動域制限顕著
・夜間痛、自発痛あり
・左肩関節周囲に筋緊張あり。
3)治療内容
①患者様の問題・・・左肩が痛く日常生活に支障が出ている
②目標 ・・・左肩の痛みの軽減と関節可動域の改善
4)治療内容(令和3年7月末~現在治療中)
7月末~8月末(週2回程度治療実施)
治療1週目
患部の痛み強く、夜間痛で寝不足気味。患部周辺の筋緊張も強く現れている。運動制限、関節可動域制限も顕著。患部周辺の筋緊張緩和を目的とした治療を実施。治療後は痛み軽減するもすぐに痛みが出てくると訴え。
治療2週目
左肩から左上腕、前腕に痛みが放散していると訴え。夜間痛もまだ続いている。就寝時は左肩の保温に努めてもらうように指導。左頸部から左上肢にかけて治療。 1週目と同様に痛みは継続している。
治療3週目
左上腕~前腕部に強い痛みがあると訴える。肩甲骨周辺の痛みは少し軽減している。当初の痛みを訴えていた箇所が移動している。肩甲骨周辺の痛み軽減してきて自宅で左肩可動域内で自動運動をしているとの事。治療に他動運動を含め実施。
治療4週目
その日によって痛みが出る箇所が違うと声あり。特に左上腕部に痛みが限局している。痛みが出ている筋肉と関係がある筋肉の治療とストレッチ実施。 夜間痛もほぼ無くなり、朝まで寝れるようになって嬉しいと声を頂いた。
まとめ
来院当初は、患部の痛みや運動制限で思うように体を動かせなく表情も暗かったが治療を行う内に改善が見られるようになり次第に表情も明るくなっていきました。 また、治療開始時よりは夜間痛も治まり良く寝るれるようになったと話してくれています。自発痛も無くなりつつあるともおっしゃっています。 関節可動域も来院時よりは可動域が広がっていますが正常範囲まで動かそうとすると痛みが出ているので関節可動域訓練も取り入れて治療を継続していきたいと思います。
コッドマン体操とは「振り子体操」や「アイロン体操」などと呼ばれています。コッドマン体操は、肩関節周囲組織の痛みやそれに伴う関節可動域制限などの機能改善を図ることを目的としています。
・コッドマン体操の方法
まず健側(痛みのない側)の手を机に置き、体は前傾で腰をかがめて患側(痛みのある側)の手を下に垂らします。
①患側の手を前後に振ります。この時膝を屈伸することによって上体を揺らすことにより上肢を前後に振ることができます。
②次に体の反動を使い患側の手を左右方向に振ります。
③最後に体の反動を使い上肢をクルクル回します。
※時計及び反時計回りに円を描き、徐々にその円を大きく描くように回していきます。
注意点
コッドマン体操は肩関節周囲筋が脱力できていることが大前提となりますので、体操を行うさいはリラックスして体の力を抜いて行ってくださいね!
最後に
わかくさ整骨院高松院では、今回のケース患者様のように手技治療と関節可動域訓練で症状が改善される場合もありますが、炎症期の強い痛みで動かせない、触られても痛いが今の症状をどうにかしたいとお考えの患者様には鍼施術をご提案させていただきます。鍼施術は追加メニューとなりますが、鍼治療を行うことにより患部の筋肉が緩み血行も良くなり痛みの軽減につながります。 痛みが治まれば手技と鍼施術を併用して治療を行うことで、痛みで動かせなくなって拘縮した肩関節の可動域訓練を行うことで症状は徐々に改善していきます。スタッフ一同、 患者様の痛みに寄り添い一緒に症状の改善に努めていきますので強い痛み等でお困りでしたら一度ご相談ください。

※写真は鍼治療の一風景となります。
肩が痛くてたまらない方は、下からクリックしてご予約してください。
https://wakakusa-t.com/calendar.php?menu=512